古物商ビジネスの具体例

古物商許可について解説

古物商ビジネスの具体例

中古品などの古物を取り扱う場合に、古物商許可が必要ということは、もうすでにご存知の方が多いかもしれません。

そんな古物商許可は、さまざまなビジネスにおいて必須級の許可です。

取得すれば永久に効果を発揮し続け、更新も必要ありません。

そのような古物商の免許を利用し、これからビジネスをしようと考えている方も多いのではないでしょうか?

今回は古物商の免許を利用した様々なビジネスの形態をご紹介させていただきます。

1.取り扱い可能な古物13品目

古物商許可で取り扱える古物は法律により以下の13品目に分類されます

  1. 美術品類
  2. 衣類
  3. 時計・宝飾品
  4. 自動車
  5. 自動二輪車および原動機自転車
  6. 自転車類
  7. 写真機類
  8. 事務機器類
  9. 機械工具類
  10. 道具類
  11. 皮革・ゴム製品
  12. 書籍
  13. 金券類

許可申請時には取り扱うジャンルを絞って申請しましょう。
上記に該当する中古品を扱う場合、必ず古物商許可を取得してください。

2.古物商許可を利用したビジネス5選

①中古車販売

中古車販売は、古物商で行える仕事の代表例です。

中古車は一台でも転売できれば大きな利益が期待できるため、最近では副業として個人で始める人も増えています。

ポイント:大きな利益が期待できることが特徴

特に、近年ではメルカリ・ヤフオク・ジモティーなどのネット上で気軽に売買できることから、以前よりも参入しやすいビジネスとなりました。

店舗を持たずとも商売ができるという点もポイントの一つでしょう。

小規模で始めれば駐車場や初期費用も最低限で済みます。

ポイント:中古車販売の審査は他品目よりも厳しい傾向

むしろ、中古車を販売する古物商は許可取得時に他の種目よりも厳しく確認されることが多い品目となります。
その理由は、中古自動車は他の品目に比べて売買価格が高いため、もし古物商が盗品を高額で買い取った場合、自動車窃盗犯に大きな利益をもたらす可能性が高くなるからです。そのため、特に注意が必要とされています。

具体的には

  • 管理人に自動車の専門知識があるかどうか
  • 自動車を駐車するスペースが営業所にあるかどうか

など

が求められます。
自動車の自動車に関する専門知識があるかどうかの目安は「実務経験が3年以上あるかどうか」となっています。

その結果、古物商許可証の発行時には、申請者が十分な注意を払って中古自動車が窃盗品かどうかを判断できる能力があるか、売買を行う能力があるかについて、質問や確認が行われることが多くなっています。

自動車商の注意点については過去の記事で解説しておりますので、下記からご覧ください。

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②中古品の買取・販売

古物商許可を利用したビジネスとして最もイメージしやすいのが中古品の買取・販売です。特にブランド品は高単価で、ひとつ売れると大きな利益が期待できます。

その中でも現在、大きな市場となっているのがトレーディングカードの売買でしょう。カードによっては1枚100万円を超えるようなものもあるので、驚きです。

ポケモンカードや遊戯王カード、ワンピースカードなど、対戦やコレクションなど遊び方や用途はさまざまで、子供から大人まで楽しめるコンテンツとなっています。

カードのため、郵送費用の負担も少なく、ネット上で簡単に売買が始められるのも魅力の一つでしょう。

ポイント:トレカ未開封ボックスの売買は注意

注意点が一つあり、一般的に、新品を取引する場合には古物商許可は必要ありません。
トレーディングカード市場では、新品未開封ボックスなどの取引も数多く行われておりますが、これらの未開封ボックスの売買を継続的に取引する場合には、新品でも古物商許可が必要になる可能性もございます。

詳細は下記の記事にて解説しておりますので、興味のある方はご覧ください

詳細はこちらから

③リサイクルショップ・質屋・買取業

リサイクルショップや質屋、買取業も古物商許可を利用したビジネスです。不況の影響を受けにくく、近年では規模を拡大している業種です。

リサイクルショップ、質屋、買取業はいずれも中古品を扱うビジネスですが、それぞれの業態には明確な違いがあります。それぞれの仕組みや特徴について詳しく説明します。

リサイクルショップ

リサイクルショップは、お客様が持ち込んだ中古品を買い取り、それを店頭やオンラインで販売する店舗です。商品の種類は衣類、家具、家電、玩具など多岐にわたります。

  • 仕入れと販売
    • お客様から直接商品を買い取り、それを販売することで利益を得ます。
  • 多様な商品
    • 幅広いカテゴリーの商品を扱うため、店舗ごとに取り扱い商品が異なることがあります。
  • 環境への貢献
    • リサイクルを通じて資源の再利用を促進し、環境保護に寄与します。

質屋

質屋は、お客様が持ち込んだ商品(質草)を担保にお金を貸し出す業態です。お客様は期限内に借りたお金と利息を返済することで質草を取り戻せます。返済が行われない場合、質屋は質草を売却して貸付金を回収します。

  • 担保融資
    • 商品を担保にお金を貸し出すため、信用がなくても融資を受けられます。
  • 質草の多様性
    • 貴金属、ブランド品、家電など多種多様な商品が担保として持ち込まれます。
  • 利息収入
    • 貸付金に対する利息が収益の一部となります。

買取業

買取業は、お客様から中古品を買い取り、その商品を高値で販売するビジネスです。買取価格と販売価格の差額が利益となります。

  • 買取と販売
    • 商品の仕入れはお客様からの買取を通じて行います。
  • 専門性
    • 特定のジャンル(ブランド品、骨董品、家電など)に特化していることが多いです。
  • 市場価値の把握
    • 商品の価値を正確に評価し、高値で販売するための市場分析が重要です。

それぞれのビジネスモデルは異なりますが、中古品を扱うという共通点があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったビジネスを選択することが重要です。

④中古パソコンショップ

中古パソコンの仕入れと転売、ジャンク品の修理後の転売も人気のビジネスです。

パソコン市場は新しいモデルが次々と出るため、回転率が高く収益が見込めます。

特にパソコンゲームや動画編集の需要が高まっている現在、中古ハイスペックパソコンの需要が増加しています。

⑤レンタル事業

古物商許可を活用し、中古品のレンタルビジネスを行うことも可能です。

例を挙げるとすれば、

  • レンタルビデオ
  • レンタカー
  • ブランド品や服のレンタル

など、同じ商品を繰り返し使用して収益を得る効率的なビジネスです。

ポイント:レンタカー事業を行う場合には別で許可が必要


ただし、レンタカー事業を行うには、道路運送法に基づく「自家用自動車有償貸渡業の許可」を別途取得する必要があります。

3.まとめ

古物商の免許を利用したビジネスを紹介させていただきました。

古物商許可は簡単に申請できると思いがちなのですが、慣れていないと非常に時間がかかってしまいます。

申請書類の記載内容を間違えていたり、不足書類があったりすると、再度提出が必要です。

ポイント:警察署に最低2回はいく必要がある

その上、提出先は警察署。提出は平日のみ。休日は受け付けてくれません。

さらに、申請と許可証の受領で平日に最低でも2度は警察署へ足を運ばないといけません。

普段の業務を行いつつ、申請書類の作成する時間や警察署に平日に行く時間などなかなか作れないのではないでしょうか?

そんな面倒な古物商許可の申請は

【古物商許可専門】
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当事務所では古物商許可を申請代行しております。
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